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深沢小さな美術館 [子どもとお出かけ]

美術館やコンサートなどの芸術を解さないコウシが大きくなってからは、もっぱら公園や川辺など、自然の中を出掛けることが多くなった我が家だが、たまにはアートな1日を過ごしたいと思い、前々から子供たちをいつか連れて行きたいと思っていた、あきる野市の奥深くにある「深沢小さな美術館」へ行ってきた。

1980年前後にNHKで放映されていた人形劇「プリンプリン物語」の人形たちを作っていたという造形作家の友永詔三さんが自ら古民家を改築して作ったこちらの美術館。武蔵五日市駅からさらに奥へ奥へと山道を進み、本当にここで大丈夫?と不安になるころに、道の脇に木の小人たちが現れて、道案内をしてくれる意気な仕掛け。ハイキング客でにぎわう「南沢あじさい園」を過ぎてさらに奥へ進むと小さな看板が出ている。

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緑の中に建てられた小さな美術館はおとぎ話に出てくる家のよう。小人たちがここにもあちこち待ち受け、コウシもウータンも思わず笑みがこぼれる。緑の小道を進んでいくと、脇にはガラス張りの段になった池があり、立派な鯉とチョウザメがたくさん、悠遊と泳いでいる。さらに進んでいくと建物の木戸があり、そちらをくぐり抜けると美術館に至る。

それはそれは小さな美術館。中には友永さんの作った彫刻や、プリンプリン物語の人形たちが、何とも温かな空間の中で迎えてくれる。

子どもたち、作品自体よりもこの建物が醸し出す何とも不思議で温かい空間にほれぼれ。芸術鑑賞はそこそこに、テラスへ出ると、そこにはまた立派な池の中で、緑から差し込む光に照らされ、大きくきれいな鯉たちがたくさん泳ぎ回っている。うわー!と目を丸くするコウシに、話しかけてきたその人こそ友永さん。池の手入れに鯉の世話の仕方まで親切に説明してださった。この気さくで気取らない人柄が温かな作品に現れているのだと思う。私のお気に入りは鯉をモチーフにしたユニークな木彫り。

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※上記2点の写真は2011年訪問時に撮影したもの。この空間もすべて手作りだというのだからスゴイ!

帰りにはハイキング客でにぎわう南沢あじさい園へ。こちらも何とものどかな場所。よい意味で、東京とは思えぬ田舎の佇まい。地元のおじいさんたちが気軽に声をかけてきてくれる。

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南沢あじさい園にもプリンプリン物語の人形モチーフが…


自然の中で建物まるごとアートを楽しめるこの美術館。たくさんの人には教えたくないお気に入りの場所のひとつ。

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