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京劇鑑賞「西遊記 二人悟空真贋争」 [子どもとお出かけ]

 先日の日曜日はウータンと東京芸術劇場で湖北省京劇院による「西遊記 二人悟空真贋争」を観に行ってきた。これは都民劇場が主催する「親と子の京劇鑑賞会」の一環で、中国文化への理解および観劇の普及のために18歳未満の子供&親を無料で招待してくれるというもの。
 
 当日は明治大学の教授で中国文学研究科でもある加藤先生のセミナーが舞台の前にあり、簡単に京劇と西遊記の紹介をしてくれた。

・「西遊記」は中国の実在のお坊さん玄奘三蔵(三蔵法師のモデル)が書いたシルクロードの旅行記「大唐西域記」を基にした、妖怪や仙人を交えたファンタジックなストーリーで明時代につくられた。日本でも江戸時代ごろに伝わってから大人気となり、現代のゲームや漫画に大きな影響を与えている

・京劇のキャラはかぶりものや衣装の色でだいたい判別がつく。黄色は王様などえらい人、白は天界の人など、この世じゃない人

などなど…

さぁ、2階に行って観劇スタート。前半部分はストーリー導入のため動きが少ないが、後半になるにつれて、立ち回りが増えて、劇というよりはまるでサーカスのよう。孫悟空もちょっと面白げな演技のところがあり、周囲の子供たちは大笑い。京劇も歌舞伎も、今ではすっかり高尚な芸術のようになり近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、きっと昔はこうやって気軽にみんなが笑ったり泣いたりハラハラしたりしながら楽しむ大衆劇だったんだろうな、と感じる瞬間だった。

ということで、京劇鑑賞に申し込んだものの、本当に小学生でも飽きずに楽しめるのかという不安も一蹴され、近くて遠い中国の文化を楽しむよい機会となった。
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